1. 問題を避ける
親子間、もしくは子ども同士のいざこざを減らすことで、親の目標に向かって進むことができます。問題を解決する一番楽な方法は、問題の原因をなくすことです。
「問題をさける」とは、問題が起きているのに対応しないという意味ではなく、問題を未然に防ぐことで、問題が起こらないようにすることです。これには、
① 状況を変える
② ストレスを減らす
③ 代案を2つ出す
という3つの方法があります。
2. よい行動を見つける
よい行動に気づくことで、そうした行動を増やすことができます。子どもは注目されることが必要で、その中身は問いません。親が悪い行動に注目すると、
子どもは注目されたいときには悪い行動をします。悪い行動に注目して叱ってばかりでは、子どもの自尊感情も育ちません。親や教師は子どものよい行動を見つけ出す
努力をして、しっかりとほめることです。良い行動をした結果にほうびをあげることも効果的です。
① 注目する
② ほめる
③ ほうびをあげる
3. 感情を認める
子どもの幸せを願うなら、子どもが幸せを感じる力を持つことが必須です。感情にいいも悪いもありません。感情を爆発させないために、感情を小出しにする必要
があります。親の役割は子どもの感情を聴くこと、認めることです。質問したり、判断を下したり、拒否したりせずに、まずは子どもの感情を認めましょう。
感情力をつけることが子どものコミュニケーション力・人間関係力になります。
① 簡潔に聴く
② 積極的に聴く
③ 空想で応じる
4. 限度を設ける
境界線という概念があります。私たちはみな、身体的境界線と心理的境界線を持っています。他人からの人権侵害を受けないためにも、自らの境界線を知ることは他
人の境界線を守ることにもなります。境界線を学ぶために、親は子どもに適度な制限を示し、子どもにそれを試させる必要があります。適度な制限を知ることは、子ども
をのびのびと成長させることになります。制限を教える具体的な方法は、
① 明確なルールを定める
② ルールを破ったときに結果を引き受けさせる
③ よりよい方法を見つける
があります。
5. 新しいスキルを教える
子どもがうまくことに対処できないとき、親は子どもに問題があるように感じてしまいますが、実は、子どもは単に対処法を知らないだけということがよくあります。
このポイントの目的は、子どもが社会でうまく生きていくために必要なスキルを教えることにあります。また、携帯やインターネットのように以前にはなく現代社会
に現れたメディアがあります。このような新しい道具が出た場合、その道具にどう対処するかということも教えることが大切です。新しいスキルを教えるために必要なことは、親が
① 手本を示す
② 具体化する
③ 正しくやり直させる
を教え、間違ったら、ことをすればいいのです。